「いいから、行くぞ!
この寮にはお前の部屋はないからな」


「え・・・。
じゃあ私はどこで・・・?」


「ついてこい」


そう言うと、奏多は寮からいったん外に出て、
寮の隣側に向かった。


「ここだ」


「こ、ここ・・・!?」


そこには、1軒屋くらいの大きさの建物が建っていた。


「ここが、お前専用の寮だ!でかいだろ!?」


あたかも褒めてくれ!っといった表情で、
奏多はこちらを見た。


「嫌だ!」