正直その時はあまりピンと来てなかったが、
女の子はそういうのにあこがれるのだろうか?


「でも、ここってどこなんだろう?」


「え?どこ?」


「ここ!」


幸奈は絵本の最後のページの
お城を指さしながら言った。


「うーん、どこだろう?
大きなお城があるから・・・遊園地かな?」


「そっか!遊園地!
・・・私もいつか王子さまに連れられて
綺麗なお洋服を着て遊園地に行きたい!」


「そ、それじゃあ・・・
僕が・・・連れてってあげるよ!」


「・・・奏多くんには無理だよー!」