子供のころの俺は病気がちで、
外にもあんまり遊びに行かないし、
友達もほとんどいない。


俺は弱くて臆病者だった。



6才だったか7才だったかはあまり覚えてない、
もしかしたら5才だったかもしれない。


ある日、俺は毎度のことのように風邪を拗らせた。


毎度のことなのに全く慣れてない心配性の俺の親は
風邪を拗らせた俺をすぐに病院に入院させた。


入院した翌日、退屈だった俺は
ちょっとした出来心で院内を見て回ろうと思った。


臆病者だった俺がそんなことを思ったのは、
きっと幸奈と出会う運命だったからかもしれない。

そんなこと思うと少し歯がゆくなるが・・・。