「きっとって・・・!
どうしてそんなこと・・・
私ですら・・・知らない事なのに・・・」


「昔の俺はちょっとした病気を
すぐに拗らす子供だった・・・
だからよく心配性の親に連れられて病院に行ってた。
時々入院もさせられたんだ・・・」


「そう・・・なんだ・・・」


そういえば凛音ちゃんが言ってたっけ・・・


――――「奏多って病気がちでよく熱や風邪を拗らせて
何度か入院したんだって」


「そんな入院中のある日同じ病棟で出会ったんだ・・・
おまえと・・・お前の父親に」


「私に・・・?」