「え!?」


突然大声で奏多は叫んだので
私は固まってしまった。


「あ・・・怒鳴って悪かった・・・」


奏多はすぐに反省して謝ると続けた。


「でも・・・そうじゃないんだ・・・」


「そうじゃないって・・・?」


「・・・お前の両親は離婚してるかもしれない、
でも原因は浮気なんかじゃない!」


「ど、どうしてそんなこと!?」


「俺は昔、幸奈の父親と会ってるんだ」


意外な言葉に私は驚きながら聞き返した。


「え!?どこで!?」


奏多は一瞬言い淀んだが続けた。


「・・・病院だ」


「病・・・院・・・?」