「あ、因みにうちの高校は全寮制ですが、
大丈夫ですよね?
もちろん、幸奈さんの部屋は普通の寮とは違う、
別の場所にご用意させていただきますので、ご安心ください」


え・・・全寮制・・・?

そんな話、初めて聞いたんだけど・・・!?

「そうなの~?
それじゃあ、OKよ~!!」


「それと、寮には入学式前日から入ってもらうので、
それまでには準備をお願いします。
色々な作業などは家の者を使わせるので・・・
そちらは、必要な物を用意していただくだけでよろしいですから」


「わかりました。
娘をよろしくお願いしますね!」


「もちろん!”端から”そのつもりですので・・・」


お か あ さ ん・ ・ ・


こうして、無責任な母親の裏切りのせいで、
私が黒澤男子高等学校に入学することが決定してしまったのだった。