私が考えながら視線を下げていたら
奏多が声をかけてきた。


「なに?」


奏多は私の頬に右手を当てて見つめてきた。

「な、なに・・・?」


「消毒・・・」


そう言いながら奏多も私の右の頬にキスした。


「え、・・・また!?
なんで!?」


「だから・・・消毒」


「消毒って!?」


私はその言葉の意味がすぐには理解できなかった。