今日は幸奈がいない、
凛音の奴に連れられて朝香女子高に行っている。


明日の夜には帰ってくるらしいが、
たった2日幸奈がいないだけで
こんなにも落ち着かないなんて
昔の自分では考えられなかったが。


「やっほ~!
奏多くん!ご機嫌いかが~!?」


昼休みになり教室にいると聞き覚えのある
本当は低いはずの少し高めの呑気な声が俺を呼んだ。


「久々知・・・先輩・・・」

一瞬呼び捨てしそうになったが
一応は先輩、そこはちゃんと”先輩”を後付けした。