「そ!この学校の売店!
お弁当の子もいるけど売店に売ってる朝香クリームパン!
ここの学校特製パンなんだけど、
超おいしいから早く行かないと売り切れちゃう!」

後半早口で言う凛音ちゃんに圧倒されながら
私も売店に向かった。


売店にはすでに大勢の生徒たちであふれていた。


「幸奈ちゃん!ボーっとしてないで!
・・・行くよー!」

急に凛音ちゃんに腕を引っ張られ、
私も生徒たちであふれる売店の中に入った。


「まずい!朝香クリームパンもう少ししかない!」


朝香クリームパンと書かれた
札の奥にあるトレイに乗ってるクリームパンが
のこり僅かとなっていた。