「え・・・幸奈くんに?」


「おい!ダメだ!」


俺が止めると凛音は不満ありげな表情になった。

「なんでよ~?女子校なんだから
男子の奏多が来るよりも幸奈ちゃんの方がいいでしょ?」


「女子のお前は今日男子校に来たよな?」


「仕方ないでしょ~?
うちの高校女子校で男子いないも~ん!」


「あたりまえだろ?」


「・・・。
女子を無理矢理男子校に入れた奏多に言われたくないわ」

急に真面目なトーンで凛音は言った。