俺は二人を追いかけ、
理事長室の前で二人を止めた。


「凛音!お前幸奈に何を吹き込んだ!?」


「ふふふ・・・!
それは理事長室で話ましょ!?」

不敵な笑みを浮かべながら
凛音は俺を押しのけて理事長室に入った。


「おや?凛音ちゃん、もう帰る時間かい?」


親父は壁に掛かっている時計を眺めながら言った。


「はい!お邪魔しました!
とっても新鮮で面白かったです!」


「そうかそうか!
これから朝香女子高等学校と姉妹校になるから、
今度はそちらに奏多を見学に行かせるから・・・」


「その話ですけど・・・」


「ん?どうしたんだ?」


「見学に来るのは幸奈ちゃんにお願いできませんか?」