とりあえず、そう言って誤魔化しておいた。


「幸奈ちゃん、寮に帰りましょうか?」


「・・・はい!」


そして私たちは寮へ帰る途中、
黒澤男子校の前で信じられないものに出くわした。


「今日は楽しかったよ!奏多!
また遊びに来ようかな~?」


そこには奏多と見たことのない
一人の少女が手をつないで立っていた。