・・・き、緊張する!


私は今、ケーちゃん先輩の家で
ケーちゃん先輩のお父さんを待っている。


「幸奈ちゃん大丈夫?
無理しなくてもいいのよ?」


私の強張った表情に気づいたのか、
ケーちゃん先輩が心配そうに聞いてきた。


「い!いえ!大丈夫です!
ケーちゃん先輩こそ・・・その・・・」


しどろもどろになった私に、
ケーちゃん先輩は優しく微笑みかけて言った。


「あたしは大丈夫、心配しないで?」


「はい・・・」

嘘だってわかる、
だって先輩の手が震えてる、声も・・・。


きっと私よりも緊張してるはずだ。