父さんはそう言い残すと
あたしと将司を置いて、
リビングを出て行った。



「あ、あのさ・・・、
将司・・・あたし・・・」


「なんでだよ・・・なんで・・・」


「あたしだって、
こうなるなんて思ってなくて・・・!」


「話しかけるな!・・・気色悪い!」


「・・・っ!」


将司もリビングから出ていき、
あたしは一人取り残された。


言わなきゃよかった・・・、
何もしないまま、諦めてればよかった・・・


そうすれば、
火に油を注ぐようなことにはならなかったのに・・・。


将司とも時間がたてば、
仲直りできたかもしれないのに・・・。


なんでこうなったんだろう・・・