大地は、
実家にいる祖母の調子が悪いと、
朝、親から連絡があって、実家に戻っていた。

でも、そんな大したこと無いらしく、
夜には寮に戻ってくるとあたしに連絡があった。


ゆっくりしてくればいいのにと思ったけど
まぁ、明日は学校だし、
ゆっくりもしてられないか・・・。

大体、あたしの言えたことじゃない・・・


「ケーちゃん先輩は、
実家に帰ったりしないんですか?」


「え・・・」


幸奈ちゃんの突然の言葉に
あたしは立ち止まってしまった。


「・・・ケーちゃん先輩?」


「えっと・・・」


何とか言い訳を考えた。