あたし達の少し後ろを歩いていた
奏多君が会話に割り込んできた。


「あれ?奏多まだ居たんだ?
もう帰ったと思ってた」


「俺は最初から最後まで一緒に居ただろ!」


「なんで、ずっと一緒にいるのよ・・・。
せっかくケーちゃん先輩との勉強会だったのに・・・」


「お前を俺以外の男と二人きりになんて
させるわけないだろ!?」


「な、なに言ってんだか・・・!」


奏多君って、
ホントに幸奈ちゃんのことが好きなのね~!


「今日は、あたしのルームメイト、
少しだけ実家に帰ってるからね~、
確かに二人きりになってたわね!
奏多君が居なかったら!」