日曜日の夕方、
あたしは幸奈ちゃんを
幸奈ちゃんの寮まで送っている途中だった。


「ケーちゃん先輩、
今日は勉強教えてくれて
ありがとうございました!」


「いいのよ~!
それより昨日はごめんなさいね・・・。
突然会話が途切れちゃって・・・」


「もう謝らないでくださいよ!
全然気にしてませんから!」


「・・・ホント、
幸奈ちゃんは優しいわね・・・?」


「そんなことないです!ケーちゃん先輩のほうが
すっごく優しいし、勉強もできるし!
ホント、あこがれのお姉ちゃんって感じです!」


「ふふ・・・!ありがと!」


「・・・おい、
俺が居ること忘れてないか?」