「父さん、まだプロポーズはしてない。
まぁ、そうなるんだけどな・・・」


「はぁ!?」

なにをこの男は・・・私がこいつの嫁!?


「なに言ってるの!?話が読めない!
っていうか、嫁って何!?」


「嫁の意味もわからないのか・・・?
嫁ってのは・・・」


「そういう意味じゃない!」

”嫁”の説明をしようとした奏多の言葉を遮り、
私は叫んだ。


「まぁまぁ、ひとまず落ち着こうか?」

理事長らしき人物は、
私達にソファーに座るように促した。