奏多の姿が見え、ドアを開けた。


「幸奈、
・・・大丈夫か?」


「うん・・・」


奏多を寮に入れ、リビングに通し
ソファーに座らせた。


「奏多、今日も来たんだ・・・?」


私は奏多の正面の椅子に座りながら聞いた。


「当たり前だろ?心配だからな・・・
まだ、来れそうにないのか?」


「・・・わかんない、
でもまだ、ちょっと・・・怖いかも・・・」


「そうか・・・」


私はあの出来事から
1度も学校に行けてなかった。