校内を見回すとわかったことがある。

この学校は大きいしとても綺麗にされているということ、
多分この学校はお金持ちのお坊ちゃまが通う学校なんだろう・・・。


「ここだ」


突然奏多が立ち止まったので私も歩くのをやめた。

すると、両側のスーツ姿の女性二人も
ほぼ同時に立ち止まった。

前を見ると大きな扉があり、
上のほうを見ると、部屋の名前が書いてあった。


「理事長室・・・?」


「そうだ」


コンコン・・・


「どうぞ」


「・・・失礼します」

中に入ると理事長らしき
男性が大きな椅子に座っていた。


「おお!君が奏多の嫁になる子か!」


「え・・・?」

嫁・・・?