今夜、色のない君と。



……誰か、いる?



いやでも秋野さんは今店には誰もいないって言ってたし、


そのあとも客が入ってきた覚えはない。



この店には僕しかいないはずなんだ。



そう思っても、さっきのガタッて音は何かが何かにぶつかった音だったし、


その拍子に本が落ちたと考えれば納得がいく。



人間じゃないとしたらなんだ。


ネズミとかかな。



一応椅子から立ち上がり、入口の方へ行って様子を確かめに行く。