今夜、色のない君と。



もう出るんだ…。


ちょっと色々なこと話したいなぁって思ってたけど、やっぱ忙しいか。



「ごめんね。せめて出かける用事を緒都くんに話せたらいいんだけど、どうしても話せなくてね」


「いえ、全然大丈夫です。お店任せてくれるだけですごく嬉しいので」



ほんとは少し気になるけど。



制服をちょっとまくって腕時計を見たら、4時10分だった。


予定より2時間弱はやいけど、仕事にははやく慣れておいた方がいい。



「今店には誰もいないから。あ、これ店の合鍵ね。それじゃ、この店をよろしくお願いします」



そう言って、秋野さんは店を出て行った。



……秋野さんの私服わりとオシャレだったな。


いつもはよれよれのシャツとよれよれのジーパンなのに。



「……よし……暇だ」