今夜、色のない君と。



「ああ、緒都の俺への扱いがどんどん雑になっていってる……寂しいぞ!」



とかなんとか嘆いてる光世を無視して急いで学校を出た。



電車に乗って文聖堂に向かう。



───チリンチリン



「秋野さーん。緒都です」


「おっ。早いね」


「あ、一本前の電車乗ったんで」



珍しく業務部屋じゃなくて、レジの横の机で本を読んでいた。



「業務は午前中に終わらせたんだよ。今日からは何かと忙しいからね」


「そうなんですか」



秋野さんは読んでいた本をとじて、それを鞄に突っ込んだ。



「でも緒都くんが早く来てくれて助かったよ。僕もう出たいんだけどさ、今から店番できる?」


「あ、はい」