今夜、色のない君と。



秋野さんはお前みたいないい加減なやつじゃないし。



「じゃあ、緒都くん。明日から、よろしくね」


「あ、はい。任せてください」


「その丁寧さちょっとは俺にも向けてよ」



光世が無理難題を言ってきたので、軽く笑ってやってから、秋野さんに「また明日」と言って文聖堂を出た。



「ちょ、緒都マジ待って!俺道わかんねーよ!」


「はははっ!ほんとに仲がいいなぁ君たちは」




***




次の日。



「光世悪い。今日早めに文聖堂行きたいから先帰るわ」


「え、ちょっ、せめて駅まで一緒行こうよ〜」


「無理」



今日一日どんだけ放課後を待ち遠しく思ったか。