今夜、色のない君と。




「もちろん、親御さんの了承を得てからだけどね」


「いえ、親は大丈夫です。むしろバイトしろってうるさいぐらいで…」



今から仕事に慣れておかないと一人暮らしした時や就職した時にどーのこーのってね。


でもそうするとここに来る時間が減るから今までバイトしたことないんだけど。



「そっか。ならよかった」



秋野さんは笑った。



そういえば、秋野さんはなんの用事で店をしばらく空けることになったんだろう。


秋野さんのことだから余程の理由なんだろうけど。



…気になるな。



それから僕は、秋野さんから店番をするにあたっての注意事項を聞いた。



秋野さんは6時にはもう店を出てしまうそうだから、その後僕が店番をすることになる。


注意事項といっても僕が家に帰る時はしっかりと戸締りをしておくことや、店の鍵をしっかり管理しておくことだけだった。