今夜、色のない君と。




すごく嬉しい。


今度からここで働けるんだと思うと……



「あ、緒都くん。店番してくれるだけでいいから。事務作業とかもやんなくていいし、それに受験生だからね。勉強したいならほら、あそこに小さい机あるでしょ。そこでやっていいから」



そう言って秋野さんはレジの横の隅に置いてある丸テーブルと椅子を指さした。



「給料はちゃんと渡すからね。時給制で」


「え、事務作業とか接客とかしないのに給料なんて貰えませんよ」


「いやいや、夕方の5時以降はお客が来ないんだよ。緒都くん以外ね。だから緒都くんは泥棒が来ないかだけ注意しててくれないかな」



泥棒が来ないか見てるだけ……。


それだけでも立派な仕事なんだろうけど、僕は事務作業とか接客とか、もっといっぱい秋野さんの役に立つことしたかったな。



「詳しいことはあとで説明するけど、とりあえずお店は8時まで。お店閉めたあとで緒都くんがまだいたいって言うんなら緒都くんだけ特別でここにいててもいいよ」


「8時……」



てことは2時間のバイトか。