今夜、色のない君と。




秋野さんは一瞬ビックリしたようだけど、何かを察し、いつもの笑顔に戻った。



「緒都くんのお友達?」


「うん。幼なじみ」


「ああ…幼なじみ!」


「…こんちわ。滝沢 光世っす」


「光世くんかぁ。いやぁ、緒都くんがお友達連れてくるなんて初めてだから、ビックリしちゃったよ。はははっ」



秋野さんは嬉しそうに自分の髭をなでた。



「光世くんは本が好きなのかい?」


「いや、俺はほとんど読まないっすね。本屋の店長にこんな事言うのもあれっすけど」


「そっかそっか。あっちにマンガコーナーがあるから、面白そうなのあったら買っていくといいよ。本棚の上の方までマンガあるから、その辺の買いたかったら言ってね」


「おお。マジっすか。ありがとうございます」