「なぁ緒都。今日も本屋行くの?」 「そのつもり」 「ああーそっかー」 つまんなそうにそう言いながら、光世は寝っ転がった。 「なに?」 「いや、今日バイトないから久々に緒都と帰りにどっか寄ろうと思ったんだけど。いいや」 ああ。 そういえば最近光世と遊びになんて行ってないな。 行ったところでまた文学少年と携帯小僧になるだけだから。 「どーしよっかなー。今日暇だなー」 「……じゃあ僕と一緒に本屋行く?」