「はいこれ。数学の参考書と算数ドリルね。僕からのプレゼント」
見事に予想的中。
的中すぎて逆に怖い。
「……ありがとう…ございます」
「迷惑ですって思いっきり顔に書いてあるけど」
はははっと笑いながら、秋野さんは本棚の整理を始めようとしていた。
「まったくもうすぐ顔に出るんだからー、緒都くんは」
「…あ、いやでもマジで気持ちはありがたいと思って───」
ちゃんと目を見てお礼を言おうと秋野さんのいる方向に目をやると、
それと同時にさっきの絵が視界に入った。
今僕が立っている、この場所と絵は、店の端と端だから、
小さくだけどたしかにさっきと同じように、扉の隣に絵が飾ってあった。
……いつはもそこにあるはずのない、絵が。

