今夜、色のない君と。



しかし、2分経っても秋野さんは一向に出てくる気配はない。


それどころか業務部屋から、ガシャンとか、ドシンとか、鈍い音が聞こえてくる。



きっとプレゼントがどこかへ消えてしまったんだろう。


必死になって探している気がする。



このまま家に帰ってしまおうかとも思ったが、僕のためにプレゼントを用意してくれた気持ちだけはすごく嬉しいので、

たとえプレゼントが数学の参考書でも算数のドリルでも僕は辛抱強く待つことにした。



暇で暇で仕方がないのでなんとなく辺りを見回す。



いつもと変わらないはずの本屋なのに、学校で見るグラウンドとは全く違う気持ち。



やっぱり僕は本が好きで、ここが好きなのだ。