今夜、色のない君と。




そうなんだよな。


今は高校3年の1学期。



ついこの間期末テストが終わったばかりで、あと1週間もすれば夏休みに入るという状態だ。



「………」


「はははっ。そんな暗い顔しないで」



僕が黙っていると、全ての本のバーコードを読み取り終わったのか、秋野さんは本をビニール袋に詰めながら笑った。


それを見て僕は、スクールバッグからお財布を取り出し、ピッタリお金を払った。



「誰でも受験は荷が重いもんだよ。そんな気を張らないで。大丈夫大丈夫」


「…秋野さんが受験を思い出させるようなこと言ってきたんじゃないですか」


「はははっ。ごめんごめん。はいこれ、本ね。まいどあり」



秋野さんは、本が何冊か入った青いビニール袋を僕に手渡してきた。



僕はそれを受け取り、スクールバッグの中にきれいにしまった。