今夜、色のない君と。




「今日も本、買っていくかい?」


「はい。読みたい本が沢山あるので」


「はははっ。じゃあゆっくりしていくといいよ。僕は少しやることがあるから、業務部屋に行っちゃうけど」


「はい。ありがとうございます」



やっぱり好きだな、あの人の雰囲気。よく笑うし。


落ち着くというか、安心するというか。



僕もああいう人になって、本に囲まれた余生を過ごしたい。



推理小説のコーナーに行くと、お目当ての本があったので、手に取った。



これと、あとあそこにある小説も面白そうだな。


シャーロック・ホームズシリーズは全部買っちゃったし、江戸川乱○の小説もここの店に置いてあるのは一通り買ったんだよな。


あとは……これと、あれと…。



僕にとって、この時間は幸せの何者でもないと思う。


学校にいるより、家にいるより、外を散歩しているより、本を選ぶこの時間がすごく好きだ。