今夜、色のない君と。




***



───ゴオォォォ



「ふぅ。とりあえずここまで来れたね」


「そうですね。……だいぶ怪しい目で見られましたけど」



新幹線が発車したと同時に、安堵のため息が3人から漏れた。


あれから僕と花夜の泊まるセットを用意し、花夜を着替えさせた。



今の花夜の格好は、僕の長袖パーカーにスウェットパンツというラフな状態だ。


そして帽子とフードを被り、サングラスにマスクをつけ、日傘をさしてここまで来た。



「花夜、暑いだろ。とりあえずフードとか帽子とかとりな」


「あ、暑いってもんじゃないよ緒都くん……」