今夜、色のない君と。




赤くなっているであろう自分の顔を見られたくなくて、無意識に口元を手で隠す。


色がなくても、君のことがこんなにも美しいと思ってしまうのは、どうしてなんだろう──。



「さっ!お話も終わったことだし、緒都くんは夏休みに入るし!今から行くか!

京都!!!」


「………は?」



今から…?



「秋野さん…今からって、どういうことですか」


「ん?そのまんまだよ。新幹線のチケットはもう取ってあるから、3人分。あとは花夜ちゃんの日焼け対策と、君たち2人のお泊まりセットを用意して、新幹線に乗るだけだ!」



ほんと……なれるもんならこんな人になりたいよ…。