「ありがとう、間宮!」


顔を上げたのと同時に、佐伯先生は満面の笑みでホッカイロを受け取ってくれた。


キュン!


「…っ」


その笑顔を見て、胸が締め付けられる。




…良かった。



安堵の息が漏れた。






「暖かいな!ホッカイロ、やっぱいいよな」


真っ赤になって冷えている耳を、佐伯先生は嬉しそうホッカイロで暖めている。




喜んでもらえて良かった。






あとー…











私の想いに気付いてくれますように。