去年の夏は、二人で花火大会に行ったけど、
途中で雨が降ってきて、二人で残念だったね、と笑いあった。

大好きな花火が見れなくても、雨で浴衣が濡れてしまっても、

ようと一緒に入れるだけで、私は笑うことが出来た。

その日は、自分の病気のことはすっかり忘れて、
ずっとようの隣で手を握っていた。

その事をふと思い出して、またお祭りに誘ってみた。

ようはOKしてくれて、私は楽しみで待ちきれなかった。