12月の春、白い桜が降る。

数日後に、ようのお母さんからメッセージが届いた。

ようが目を覚ましたよ、という文字を見て心の底から嬉しさがこみあげた。

だが、でも、という直後の一文には、目を疑った。

「ひなたちゃんの記憶が、失くなったの。」