12月の春、白い桜が降る。

ようのお母さんが口にした病院へ夢中で向かった。
頭の中はごちゃごちゃで、
何を思っていたのかも、
どうしたらいいのかも、何もわからなかった。

ただわかるのは、ようが私より先に死んでしまうかもしれない、という、
どうしようも出来ない恐怖だけだった。