紅葉を見に行く日の当日、
ひなたは待ち合わせに一時間たっても来なかった。
連絡のひとつもよこさないし、なによりひなたがデートに遅刻するのは紛れもなく珍しかった。
いつも僕より先に着いていた。
僕の中で何か嫌な予感が走った。
考えたくはない、考えたくはないのだが、
もしかして、病状が悪化してしまったのだろうか、
もしかして、もうすぐだめなのだろうか。
そんな不安をかき消すように、ひなたに電話をかけていた。
ひなたは待ち合わせに一時間たっても来なかった。
連絡のひとつもよこさないし、なによりひなたがデートに遅刻するのは紛れもなく珍しかった。
いつも僕より先に着いていた。
僕の中で何か嫌な予感が走った。
考えたくはない、考えたくはないのだが、
もしかして、病状が悪化してしまったのだろうか、
もしかして、もうすぐだめなのだろうか。
そんな不安をかき消すように、ひなたに電話をかけていた。

