ある日の夕方、ぼーっと雲がかった夕日を見ていると、記憶の一部分が急にフラッシュバックしてきた。 こんなような夕日が美しく見える、高台にある小さな公園。 私はすぐさま、黙って病院を抜け出して、車椅子に乗ったまま、ひたすらその公園へ向かった。