12月の春、白い桜が降る。

ある時、急にようから電話がかかってきた。

『ひなた!今日どうしたの?何かあった?』

私は特に元気がない訳でもないし、吐き気もなくて、むしろ清々している。

私は『なんで?』と聞き返すが、

ようから、『紅葉見に行くんじゃなかったの?』と返ってきた。

正直、そんな約束した覚えが全くなかった。

色々と疲れてど忘れしてしまったのかもしれない。

私はように電話越しで謝罪し、急いで彼の言う待ち合わせ場所へと向かった。

ついてまた、何度も何度も謝ったが、ようは笑って許してくれた。