12月の春、白い桜が降る。

あれから一週間がたち、ストーカーの件も、
店長やバイトの仲間が励ましてくれたおかげですぐに回復できた。

涼しい格好から、落ち着いた色をした服装に変わったお客さんを見て、
もう秋なんだな、と改めて実感する。

同時に、私の余命がぐっと近づいてくるのが痛感させられた。

時々、どうしようもない吐き気に襲われる時があるのだ。

家族とよう以外誰にも病気のことを打ち明けたことがないので、
バイト中や学校で来た時は本当に戸惑う。