12月の春、白い桜が降る。

次の日のバイトは、もちろんのことだが古谷先輩は来なかったし、
辞めるようにも言われたらしい。

私はどこかほっとして、肩を少し落とした。

ようには今日はバイトは辞めておいたら、と止められていたが、
私はこのバイトが好きだし、はやくまた前みたいな気楽さを取り戻せるようになるべく多くシフトを入れるようにした。

店長も普段のあの陽気で脳天気な態度とは一転し、優しく
怖かったよね、ごめんね、と何度も何度も慰めてくれた。