正直、ショックと混乱で頭がいっぱいだった。

いつもあんなに優しくて親切な古谷先輩がストーカー行為なんて本当に信じられなかった。

「どうして、こんなことしたんですか」

恐る恐る私は古谷先輩に問いかける。

震える手をように強く握りしめてもらいながら。

「だって、こうでもしなきゃひなたちゃん、手に入らなかったから」

「こんなことされた方が付き合いたいだなんて思わないですよ!」

考える前に大声を出していた。
涙が出そうになり、目が滲む。