目が覚めれば、必ず傍にいる楓。

幸せな結婚をしてもなお、楓への愛情は消えていない。

いや、それ以上に、楓を好きになったと思う。

結婚するまでの、自分のひねくれた態度のお陰で、両思いになるまで、どれだけ時間がかかったか。

…今の時刻、早朝4時。

起きるにはまだまだ早い。

俺は横で眠る楓を抱き締めると、もう一度、眠りについた。