「れっいかちゃ~ん!おはよ!」
窓の外の空を見ていたはずが、急に視界が真っ赤に染まる。
「……!?……ごきげんよう」
私は口角を引きつらせながら、私の視界を赤く染めやがった人物にあいさつを返す。
赤城 竜
常にハイテンションで、制服の上に着ている真っ赤なパーカーが特徴的な男子。
男子人気はとてつもなく高いけど、女子人気はイマイチ。
が、本人は女子人気の方を集めたいようで、様々なジェントルマン作戦を実行している。
でも私はこの人きらい。
なんで?って
それは、私が『朝はゆっくりしたいタイプ』だからだ。
こいつは常にうるさい。
常に声デカい。
常に近い。
…うんなんか全体的に無理。
まあ、こいつのことはこれで置いておこうじゃないか。

