『ヤッホ~!
そっちはどうですか??
私は、お正月の間に和君のお母さんにあったよ。
5日の大安に籍を入れて、新学期に合わせて手続きをする予定です。
結婚って、以外に大変だよ。
名前が変わるだけって、単純に考えてたけど……
ハンコや書類、銀行だって全部変わるんだよ!
私なんて、学生だから学校の手続きまで有るんだもん。
……………でも、幸せです。
和君が……『これからは自分が養うから、学費の為に働かずに
今しか出来ない事をして欲しい。』って言ってくれたの。
『お父さん達に頼りたくないだけで、無理して働くな!』って。
だから、結婚式の用意をしようと思ってるんだ。
お姉ちゃんもでしょう?
今度一緒に、ブライダルフェアをのぞきに行かない??』って。

後3日で、尋ちゃんは和也さんの家族になるんだ………。

勝手な考えだけど………

自分が先生のお嫁さんになるのは楽しみなのに………

尋ちゃんが、新しい家族を持って幸せになる事が

淋しいと感じてしまう。

「尋ちゃん、何だって??」

ヒョイと除き混んできた先生にメールを見せると

「ヨシヨシ、寂しくなったかぁ。」っと言って

再び膝の上に乗せてくれる。

……………………ここが一番安心する。

きっと尋ちゃんだって、そうなんだよね。

愛する人と一緒に居られる尋ちゃんを

祝福してあげよう。

『後少しで、和也さんの名前になっちゃうんだね。
淋しいけど……尋ちゃんと私が姉妹であることに変わりはないもんね。
幸せになってね。
結婚の準備は、悩んでいたから助かるよ。
仕事が始まると中々一人では難しいから
色々教えてね。』

メールを打つ唯の頭を撫でながら

「エライエライ。」って。

淋しさと新しい居場所の喜びを

行ったり来たりしながら………

先生の隣に立つことが当たり前に思えてくるのかな?

結婚式には、堂々と隣に立てる唯でありたい。