そう…………。

あの日、家族の時間を終わらせてから1週間

唯と尋ちゃんは、洋介さんのお店でお世話になったの。

幼稚園に行かず、自分と向き合う時間が持てたからか

色々な事を考えさせられた。

今までは

たとえ先生と結婚しても…………帰る実家があった。

でもこれからは、先生と生きる人生しかないんだって…………。

もちろん、それが望だし幸せだって思ってる。

でもね。

もしもこの先、先生と離れることがあったら…………

私にはもう、何処にも行くところがないんだって……。

何となく不安になったの。

来月には、あの家も売りに出すって………。