あなたの名前は忘れたけれど。

いつものことだ、とそう思いながら、俺は風呂を出た。


タオルで身体を拭き、そのまま下半身に巻きつけて風呂場を出ると、先程想像した光景が広がったいた。


やっぱりな。


「お前また先に再生したろ」

「だって風呂上がんの遅いんだもん」

「しかもこれ俺見たことあるし」

「えぇ〜先に言ってよ〜」


頬を膨らまし怪訝な目を俺に向ける彼女。

いつのまにか化粧を落とし、いくつか幼くなった目が俺を見る。


あぁ、抱きたい。