あなたの名前は忘れたけれど。

もう既に人のものだけど、彼は彼で。

私は私で。


どちらもひとりの人間で。


互いが互いを求め合う事に、誰も何も口を出す権利は無いと思うの。


私は彼が好き。

彼は私の身体が好き。


ねぇ、何が悪いと思うの?


一晩寝て、朝起きて、仕事に行って。

作ったお弁当を一人で食べて、午後もひとりで淡々と仕事をする。


上司からは褒められるが、それは彼に褒められる事のなん十分のイチくらいの嬉しさ。


彼に褒めてもらう事が1番嬉しいのに。